FBCレーザハーネス加工機
レーザシールドカッタ
(SCシリーズ)
シールド線・金属テープを
全周均一に加工可能
CC-link自動化ライン対応
刃物を使った機械式ストリッパの場合、シールド線に外から圧力を加えながらカットするため、シールド線が誘電体に 食い込んでしまいます。それが電線特性などに影響がある場合があります。レーザによるシールドカットでは非接触で 切り込み深さを安定制御できるので、シールド線の半分位まで切れ込みを入れて、回転ブラシ式シールド除去装置 (シールドストリッパ SS-BV)でシールドを払い落すことで内部誘電体に影響を与えずに加工が可能です。
<機械式カットのイメージ>
<YVO4レーザカットのイメージ>
YVO4レーザは、低ピークパワー&高繰り返し発振周波数という特性から、シールド線を加工する際に発生する熱量を抑えることができ、シールド線の下層にある内部誘電体への熱ダメージを低減することができます。
刃物のように部品が消耗することによる加工精度のへの影響がありませんので、長期間一定の加工品質、加工精度を維持することができます。
レーザマーカを使った1方向照射の装置やその他一般的な2方向照射のレーザ加工機の場合、レーザが十分に照射されない部分と強く照射される部分が存在してしまいます。
本機は独自の装置機構により、レーザを斜め4方向から照射。シールドの全周を均一にカットします。
<FBCのレーザシールドカッタ>
<レーザマーカ、その他一般的なレーザ加工機>
ワークをセットしてスタートボタンを押すだけの簡単操作。
“レーザ加工条件”と“加工位置条件”の組み合わせにより、工程別、製品別の加工条件変更や複数箇所の連続加工も、レシピ選択ボタン押すだけの簡単操作で行えます。
光学設計の最適化により、シールド切断に適したビーム形状のレーザ照射を行うため、高精度、且つ、周辺への熱ダメージの少ない微細加工を行います。
編組シールド線では、下記のように線が二重に厚くなっている部分と隙間となっている部分があります。レーザを照射した場合、二重となっている部分は内層の シールド線が切れ残り、隙間となっている部分ではレーザが内部誘電体まで透過してキズをつけてしまいます。そのため、一度「予備半田」をしてからシールド カットするなどの手間がかかります。
<編組線へのレーザ照射イメージ>
<編組線に予備半田した場合の加工>
AWG26編組同軸線
4方向レーザ照射により最小限のレーザ照射で全周均一に加工できるため、
予備半田無しでも誘電体に大きなキズを付けることなく加工できます。
4方向照射の焦点位置調整
・お客様のワークにて出荷時加工テストを実施。加工テストデータを提出。
・設置調整時にお客様のワークにて加工条件確認、加工位置設定を実施。
・装置ご購入後でも、電線仕様変更や新製品向け加工テストを弊社デモ機にて実施し、加工レシピ等をレポート致します。
・使用する治具やハンドリング方法等についても、お客様と情報交換して開発サポート致します。
項目 | SC-H100 | SC-10FS | SC-10FL | |
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レーザ発振器 | 種類 | 10W YVO4レーザ | ||
波長 | 1064nm | |||
出力 | 10W@30kHz (最大平均出力) | |||
出力安定性 | ±2%以下 | |||
集光径 | 60µm以下(理論集光径) | |||
パルス幅 | <40ns @30kHz | |||
パルス周波数 | 20kHz ~ 100kHz | |||
ヘッドスキャン | 有効加工範囲 | 100mm | - | - |
最大スキャン速度 | 300mm/s | - | - | |
最大スキャン速度 | 50mm (電動) | - | - | |
ステージスキャン | 有効加工長 | - | 85mm | 300mm |
最大スキャン速度 | - | (Y) 300mm/s | (Y) 300mm/s | |
加工位置設定ストローク | - | 15mm (手動) | ||
光学ユニット | 焦点調整機構 | 電動(4箇所) | 手動(上下2箇所) | 手動(上下2箇所) |
ステージ精度 分解能 |
加工位置決め精度 | <0.05mm | ||
分解能 | 0.01mm | |||
用力 | 電源 | 単相50/60Hz 100~230V (1kVA) |
単相50/60Hz 100~230V (800VA) |
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エア | 0.4Mpa 以上 | |||
排気 | 3.5㎥/min以上 (φ50mm排気口) | |||
加工範囲(目安) | φ2mm~ AWG52同軸線 ※φ1mm以上の編組は要予備半田 |
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外部通信 | SC-H100のみ対応 | CC-LinkによるFBC標準外部通信仕様あり |
デモ機の見学が可能です。
見学をご希望の方は、当サイトのお問い合わせより、ご希望日時・人数をご連絡ください。
デモ機設置場所: 古川物産株式会社 横浜ラボ(神奈川県横浜市西区戸部町3-50 イイダビル1F)
前後工程装置もお取り扱いしております。お問合せ下さい。